禁欲と無欲 [宗教]
「かゆいときに掻くと気持が良いけれども、
たくさん掻いた気持の良さよりも、
全然かゆくないことのほうが、もっとよい」
ナーガールジュナ(龍樹)
ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ (著), Tenzin Gyatso H.H.the Dalai Lama (原著), 谷口 富士夫 (翻訳)
ダライ・ラマ 365日を生きる智慧
春秋社 (2007/11)
P91
P40
イエス
だから言っておく。自分の命について、何を食べて何を飲むかということや、自分の体に関して何を着るかなどということを心配してはならない。
食べ物より命、服よりも体の方が重要ではないのか。
空の鳥を見よ。種をまくこともせず、刈り入れもせず、倉に納めもしないが、天の父は鳥たちを養ってくださる。あなたがたは鳥よりも価値あるものではないのか。
マタイ伝
ブッダ
蓄えず、食物を 知りつくした上で食べ、空にして形のない自由な境地にいる人は、空の鳥のように後を追いがたい。
欲望を捨て、食物に執着せず、空にして形のない自由な境地にいる人は、空の鳥のように後を追いがたい。
今枝 由郎 (翻訳), 鈴木 佐知子 (翻訳), 武田 真理子 (翻訳), マーカス・ボーグ
イエスの言葉ブッダの言葉
大東出版社 (2001/10)
玉木文之進によれば、侍の定義は公のためにつくすものであるという以外にない、というのが持説であり、極端に私情を排した。
学問を学ぶことは公のためにつくす自分をつくるためであり、そのため読書中に頬のかゆさを掻くということすら私情である、というのである。
「痒みは私。掻くことは私の満足。それをゆるせば長じて人の世に出たとき私利私欲をはかる人間になる。だからなぐるのだ」
~中略~
「侍は作るものだ。生まれるものではない」
世に棲む日日〈1〉
司馬 遼太郎 (著)
文藝春秋; 新装版 (2003/03)
P25
コメント 0