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文明の生命を維持するもの [国際社会]

ビザンチンの例(多くの異文化の侵入や侵略にもかかわらず、1000年もの生命を持ちえた)が我々に示してくれるのは、
自分達の伝統、価値観、制度、ある場合には神話を含めて、その「文明の核心」となる部分は
どんな危機においても、また繁栄の中でも絶対に放棄しないといことであろう。
と同時に、外の大きな流れには積極的に対応し、本質的に可能なものや技術的なものについてはむしろ積極的に取り込んでいかねばならない。

中西 輝政 (著)
なぜ国家は衰亡するのか
PHP研究所 (1998/10)
P128

2947044第21回海峡花火大会

なぜ国家は衰亡するのか

国家の生命力の真の試金石となるものは、その国の知的・道徳的水準である。金万能(マモン)主義という腐食作用を食い止めるためには、研究にいそしみ、欲望や虚栄などには眼もくれない、学問に専念する人々が社会に存在すること以上の解毒剤はないと言えよう。
国の真価を測る物差しは、穀物を測るブッシェルやバレルではなく、精神(mind)である。小麦や豚肉は確かに有用で、なくてはならないものだが、永遠不滅とも言える知的生産物に比べれば、浮き滓(かす)にすぎない。
地の産物を育てるのは簡単だが、精神という優れた産物のほうは成長が遅く、長い栽培期間を要する。

平静の心―オスラー博士講演集
ウィリアム・オスラー (著), William Osler (著), 日野原 重明 (翻訳), 仁木 久恵 (翻訳)
医学書院; 新訂増補版 (2003/9/1)
P44

徳慧の学問、即ち広い意味において道徳的学問・人格学、これを総括して「人間学」というならば、この人間学が盛んにならなければ、本当の文化は起こらない。
民族は国家も栄えない。

知命と立命―人間学講話
安岡 正篤 (著)
プレジデント社 (1991/05)
P9


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