明るくなければならない [対人関係]
人は明快灑落( めいかいしゃらく )の処無かる可からず。
若し徒爾( とじ )して畏縮趑趄( いしゅくしそ )するのみならば、
只だ是れ死敬なり。
甚事( なにごと )をか済( なし )し得む
「 言志録 」第一六〇条
佐藤 一斎 著
岬龍 一郎 編訳
現代語抄訳 言志四録
PHP研究所(2005/5/26)
P70
人には、さわやかで気持ちよく、きっぱりした明るさがなくてはならない。
縮こまったり、ぐずぐずするばかりでは、これは活きた敬ではなく死んだ敬であり、どんなことでも成就しない。
住人付加;
>>>灑落
徒爾(とじ);無益であること。むだであること。また、そのさま。
趑趄;「趑趄、行不進也。」(趑趄は行の進まざるなり。)、『廣雅』に「趑趄、難行也。」(趑趄は行い難しなり。)
「自分は、どんな時でも明るく輝く太陽なんだ。どんなときでも、生まれてきてしあわせだと、いい続けるんだ」
これが私の精神論です。
一瞬、難しいことのように思われたかもしれませんが、実際にやっていることは至って簡単です。
いつも笑顔でいる。
それだけなんです。
斎藤 一人 (著)
ツイてる!
角川書店 (2004/8/7)
P16
澤口 笑うというのは本当に体にいいんです。
イヒヒじゃなくて、ハハハと明るく、ニコニコと静かに笑うのがいいですね。それはセロトニンがたくさん分泌されて幸福感が得られる状態だということですから。セロトニンが足りえていると健康にもいいんです。
気分が落ち込まないし、平静でいられます。「病は気から」とも言いますね。
怒ってイライラしている状態というのはドーパミンやノルアドレナリンが過剰に増えていますから、身体だけじゃなく脳にもよくない。そんな状態が続くと、幼児虐待やうつ病や分裂病につながってしまいます。
平然と車内で化粧する脳
澤口 俊之 (著), 南 伸坊 (著)
扶桑社 (2000/09)
P205
自らも被災し、避難所暮らしをしながら診療を行なっている彼(住人注;大槌で開業して二〇年、父の代から約半世紀にわたって診療に従事してきた医師)に、疲労がないはずがない。
しかし、いまそれを言っても始まらないと考えているのだろう。
どんな状況にあっても、明日への活力は、ユーモアと明るさから生まれると信じている。
医療支援はどう始まったか─岩手県からの報告
山本太郎 (長崎大学熱帯医学研究所)
世界 2011年 05月号
岩波書店; 月刊版 (2011/4/8)
P222
人の心を動かすときは、場の雰囲気を明るくするほうがいい。
~中略~
売り手は最終的に二通りの提案をした。一つは、六千ドルで売るというもの。もう一つは、値段は同じ六千ドルだが、おかしなおまけをつけるというもの(六千ドル。それ以上はまけられません。でもね、サービスに私の飼っているカエルをおつけしますよ」)。
このちょっとしたユーモアは、絶大な効果を発揮した。
カエルの話を聞くと、参加者はかならずその値段で妥協したのだ。客が男性でも女性でも、売り手の最終値段が客の思惑よりずっと高くても、その効き目はかわらなかった。
ちょっとしたユーモアが参加者の気分をよくし、太っ腹にさせたのだ。
その科学が成功を決める
リチャード ワイズマン (著), Richard Wiseman (原著), 木村 博江 (翻訳)
文藝春秋 (2012/9/4)
P72
子供の特性の最も本質的・根源的なものは、第一に暗い明るいということ。人間が光を愛する。これは宇宙開闢・天地創造とともに生じたものです。我々は、まず、光明を愛します。
明るいと同時に浄いということ、清(さや)かということ、朗らかであること、清く赤き心、清けき心。これは古神道の根本原理で、人間の子供も、これを根本徳とします。
だから、子供は常に明るく育てねばならない。明るい心を持たせ、清潔を愛するようにしなければいけない。それから素直ということ。真っ直ぐということ、即ち「直き心」、仏法でも「直心(じきしん)」という。直心が人間を作る道場です。
次に忍耐。忍耐をなぜ必要とするか。
天地は悠久である。造化は無限である。したがって人間も久しくなければいけない。物を成してゆかねばならない。
それは仁であり、忠であり、愛であるが、それを達成してゆくものは忍である。
安岡正篤
運命を開く―人間学講話
プレジデント社 (1986/11)
P170
コメント 0