屈を以って伸となす [処世]
功を拙に蔵し、晦( かい)を用いて而も明に、
清を濁に寓し、屈を以って伸となす。
真( まこと)に世を渉るのを一壷にして、身を蔵するの三屈なり。
洪自誠
守屋 洋 (著), 守屋淳 (著)
菜根譚の名言 ベスト100
PHP研究所 (2007/7/14)
P105
才能を内に秘めながら無能をよそおい、
明察でありながら知恵をひけらかさず、
濁流に身をおきながら清廉を保ち、
身を屈して将来の飛躍に備える。
このような状態こそ「中流の一壷」や「狡兎三屈」の教えにかなう処世の秘訣である。
「中流に船を失えば一壷も千金」「鶡冠子(かつかんし)」
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