裏切られたと思ったら [処世]
「 寧( むし )ろ人の我に負( そむ )くとも、我は人に負く毋( なか )らん 」とは、
固( まこと )に格言となす。
余( よ )も亦( また )謂( い )う、
「 人の我に負く時、我は当に吾れの負くを致す所以を思いて以って自ら反( かえり )み、
且つ以って切磋、砥礪( しれい )の地と為すべし 」と。
我に於( お )いて多少益あり。烏( な )んぞ之を仇視( きゅうし )すべけんや
「 言志後録」第一一条
佐藤 一斎 著
岬龍 一郎 編訳
PHP研究所(2005/5/26)
P288
「たとえ人が自分に背くことがあっても、自分は人に背くようなことはしない」というのは、
誠に立派なことである。
自分もまた、「人が自分に背くときは、自分が背かれねばならない理由をよく考えて反省し、
そのことを、自分の学徳を磨くどだいになすべきである。」と思う。
こうすれば、自分にとって大きな利益となる。
どうしてそれを裏切りとみなすことができようか。
>>>砥礪切磋(しれいせっさ)
裏切られたものがいかに心を傷つけられようと、裏切ったものはもっとみじめなめに会うことにある。
ウィリアム・シェークスピア「シンベリン」
大山 くまお (著)
名言力 人生を変えるためのすごい言葉
ソフトバンククリエイティブ (2009/6/16)
P104
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