信頼関係 [経営]
信、上下( しょうか )に孚( ふ )すれば、天下甚だ処し難き事無し。
「 言志録 」第一五〇条
佐藤 一斎 著
岬龍 一郎 編訳
現代語抄訳 言志四録
PHP研究所(2005/5/26)
P67
上下の人に信用があれば、出来ないことは無くなる
信頼は日々の積み重ねによって生まれる。
相手の言い分に耳を傾け、自分の意見もしっかりと言う。
嘘をつかず、難局からも逃げない。そういう人が「頼りになる親方」となる。
若松 義人 (著)
なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか
PHP研究所 (2005/12)
P157
P170
社会の信頼関係は、基本的に二つの柱をもつ。一つは、共通の権威であり、もう一つは共有された過去である。
共通の権威は、政治的なものであったり宗教的なものであったり、場合によってはもっと哲学的なものであったりするだろう。
~中略~
信頼というものは、多かれ少なからエモーショナルなものを含んだ紐帯の感情とつながっていることを考えれば、このこともまた当然であろう。
~中略~
ついでに言えば、個人主義の確立とよく言われるが、個人などというものは、まさに共有された権威と経験という確かなコミュニティがなければ成立しないのではなかろうか。
確かな個人は、もっともベーシックなところで、相互の、あるいは社会に対する信頼によって支えられている。
P172
民主主義がうまくいくには、まず、相互の信頼がなければならない。逆に言えば、相互の不信感と自己利益の追求を、自動的に調整できるようなメカニズムを、民主主義はもってなどいないのである。
現代民主主義の病理―戦後日本をどう見るか
佐伯 啓思 (著)
日本放送出版協会 (1997/01)
現代民主主義の病理 戦後日本をどう見るか (NHKブックス)
- 作者: 佐伯 啓思
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 1997/01/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
信頼される人になるためには、どのような行動基準が求められるのか。
一 相手の立場になって物を考える
一 約束をきちんと守る
一 いうことと行うことを一致させる
一 結果をこまめに連絡する
一 相手のミスを積極的にカバーする
この五カ条はわかりきったことかもしれない。しかしわかりきったことが、なかなか行なえないのである。特に最後の一条、相手のミスをカバーすることは、信頼を超えて尊敬を産みだす。
経営の行動指針―土光語録
土光 敏夫 (著), 本郷 孝信 (編集)
産能大出版部; 新訂版 (2009/10/15)
P27
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