人を玩(もてあそ)べば徳を喪う [対人関係]
愛敬の二字は、交際の要道たり。
傲視( ごうし)して以て物を凌( しの)ぐこと勿れ。
侮咲( ぶしょう)して以て人を調すること勿れ。
旅聱( りょごう)に、「 人を玩べば徳を喪う」とは、真に是れ明戒なり。
「 言志晩録」第一九八条
佐藤 一斎 著
岬龍 一郎 編訳
現代語抄訳 言志四録
PHP研究所(2005/5/26)
P171
人を愛すること、自分を慎むことの「愛・敬」の二文字は、交際上で最も大切な道である。
おごり高ぶった態度で、人を見下すべきではない。
「書経」の旅聱(りょごう)篇に「人を侮ったり、からかうことは、自分の徳を失うことになる」とあるが、
是は誠に優れた戒めである。
それは、その人の努力や実力云々とはほとんど無関係に、単なる運命のめぐり合わせだけで決定された、身分や地位のちがいをことさら意識させて、つまらぬ自尊心を満足させているように思われたくないからだ。
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P237
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)
- 作者: フィリップ・チェスターフィールド
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2011/03/22
- メディア: 文庫
悪人は人をはずかしめる。
~中略~
本当に自由に生きている人間とは、どんなふるまいをしても恥じ入らない境地に達した人間のことだ。
彼はもちろん他の誰をもはずかしめることもない。
「悦ばしき知識」
超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
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