ヒトの長所を視る [対人関係]
我は当に人の長処を視るべし。
人の短処を視ること勿れ。
短処を視れば、則ち我れ彼れに勝り、
我れに於て益無し。
長処を視れば、即ち彼れ我れに勝り、
我に於いて益有り。
「 言志晩録」第七〇条
佐藤 一斎 著
岬龍 一郎 編訳
現代語抄訳 言志四録
PHP研究所(2005/5/26)
P147
人を見るときは、その人の優れたところを見るべきで、短所を見てはいけない。
短所を見れば自分が優れているので、おごりの心が生じ、自分のためにならない。
だが、長所を見れば、相手が自分より優れていることがわかり、これに啓発され、
励まされるから、自分の利益となる。
真言宗泉涌寺派 大本山 浄土寺
〒722-0043 広島県尾道市東久保町20-28
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他の人に対してはいつでも長所に目をやって接するべきです。
他人を気づかうときには、哀れみの心をもたないようにすべきです。
ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ (著), Tenzin Gyatso H.H.the Dalai Lama (原著), 谷口 富士夫 (翻訳)
ダライ・ラマ 365日を生きる智慧
春秋社 (2007/11)
P5
「人に随って、美を観よ(随人観美)」と先生(住人注;原田実という教育学の学者)は黒板に書かれました。
「人は誰でも、それぞれ美しいものを心の中に秘めて持っているものだ。それを、どのような角度で開発してゆくかが、指導者としての教育者の生き方であって、捨てる人間はどこにもいない」
落ちこぼれの人間は、どこにもいない、人びとがそれぞれに秘めている美しいものを見つけることができないのは「自分の不覚と思え」と荻生徂徠もいっています。
松原 泰道 (著)
人生百年を生ききる
PHP研究所 (2004/08)
P226
友達の欠点をあげつらう人々がある。
それによって何の得るところもない。
私は敵の功績に注意を払い、それによって利益を得た。
ゲーテ
大山 くまお (著)
名言力 人生を変えるためのすごい言葉
ソフトバンククリエイティブ (2009/6/16)
P101
特定の人に気に入られよう、特定の人と友達になろうと思ったら、その人の長所・短所を徹底的に探し出して、その人がほめてもらいたがっていると事をほめるという手もある。
人には、実際に優れている部分と、優れていると思われたい部分があるものだ。
優れている部分をほめられるのは嬉しいが、それ以上に嬉しいのは、優れていると思われたい部分をほめられることだ。
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P197
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)
- 作者: フィリップ・チェスターフィールド
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2011/03/22
- メディア: 文庫
松陰は藩主慶親に召されてその御前で武教全書のうち用士篇を講じた。人材登用法である。
「人には得てと不得手がある。英雄にも愚者にもそれがある。それを見ぬいて人の得てを用いるがよい。また人にはかならずいやなところがある。たとえば残忍、欲深というのはひとのいやがるところであるが、そういう人物ですら長所があり、それを親切に見てやらねばならない」
「古語にもいう、庸謹ノ士ハ得ヤスク、奇策ノ士ハ得ガタシと。平凡で実直な人間というのはいくらでもいる。しかし、事に臨んで大事を断ずる人物は容易にもとめがたい。人のわずかな欠陥をあげつらうようでは大才の士はもとめることができない」
世に棲む日日〈1〉
司馬 遼太郎 (著)
文藝春秋; 新装版 (2003/03)
P41
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