ちょっと鈍感で誠実な人のほうがよろしい [教育]
不器用な人は、とことんやらないと得心できない。こんな人が大器晩成ですな。
頭が切れたり、器用な人より、ちょっと鈍感で誠実な人のほうがよろしいですな。
西岡 常一 (著)
木に学べ―法隆寺・薬師寺の美
小学館 (2003/11)
P186
法隆寺金堂の大修理、法輪寺三重塔、薬師寺金堂や西塔などの復元を果たした最後の宮大工棟梁・西岡常一氏が語り下ろしたベストセラー、待望の文庫版。宮大工の祖父に師事し、木の心を知り、木と共に生き、宮大工としての技術と心構え、堂塔にまつわるエピソード、そして再建に懸ける凄まじいまでの執念を飄々とした口調で語り尽くしている。氏が発するひとつひとつの言葉からは、現代人が忘れかけている伝統的な日本文化の深奥が、見事なまでに伝わってくる。
人間はみんなが、美しくて強い存在だとは限らないよ。
生まれつき臆病な人もいる。弱い性格の者もいる。
メソメソした心の持ち主もいる・・・
けれどもね、そんな弱い、臆病な男が自分の弱さを背負いながら、一生懸命美しく生きようとするのは立派だよ。
遠藤周作「おバカさん」
大山 くまお (著)
名言力 人生を変えるためのすごい言葉
ソフトバンククリエイティブ (2009/6/16)
P227
また、謙虚さと素直さとを兼ね備えている人は、入社当初には多少スキルや技術が劣っていたとしても、長期的に見たら間違いなく伸びます。反対に、スキルや知識が優れていても、謙虚さと素直さに欠ける人は、どこかで頭打ちになります。
リッツ・カールトン - 「型」から入る仕事術
高野 登 (著)
中央公論新社 (2014/3/7)
P137
リッツ・カールトン - 「型」から入る仕事術 (中公新書ラクレ)
- 作者: 高野 登
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/03/07
- メディア: 新書
文字でもそうだが、器用な書あんていうのは、薄っぺらで甘ったるくてだめである。
下手な字を習いこんだという、その書がいい。不器用な人間が習いこんだという書は非常にいいものです。
だから学問でも哲学でも悟道でも、鈍物が叩き上げたというのはいい。~中略~
言葉でも流暢にペラペラしゃべるような言葉はほとんど印象に残らない。それよりも、人間が出来て苦労を積んだ人がぽつりという一言が非常に響く、値打ちがある。「語言、味わいなし」というのは、その人が浅薄なのである。「語言味わいあり」ということにならなければならない。
知命と立命―人間学講話
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