しなやかなカラダとココロ [ものの見方、考え方]
免疫の研究をしていると、生命が進化の過程でしたたかな回復力を獲得してきたことに驚かされます。
その「したたかさ」は、「堅固」というのでなくて、何度でも傷つきながら見事に治癒してゆくという「しなやかさ」によっていることも知りました。
それが生命の「力」だったのです。
免疫系、脳神経系、内分泌系は、これまでお互いに無関係なシステムと考えられてきましたが、実際は同じ受容体やホルモン様の物質を利用してつながり合い、全体としての生命を維持しているのです。
多田 富雄 (著), 南 伸坊 (著)
免疫学個人授業
新潮社 (1997/11)
P162
生きていることへの感謝の気持ち、生きているこの瞬間を十分に味わう。
そういうしなやかな心をもつことが、人間が直面する危機に際して、人間をサバイバルさせる大きな力になるとおもうのです。
~中略~
強くあるだけが生きてゆく術ではありません。
五木 寛之 (著)
他力
幻冬舎 (2005/09)
P250
大人になって、少なくとも肉体的なピークを過ぎた35歳以降は、ただ「頑張る」だけのやり方ではなく、知恵と勇気を備えた「大人の心」の強さが必要になってくるのです。
必要なときには人の力を借り、いたずらに完璧を目指さず、行き詰ったら柔軟に別の道を探す。自分という武器を上手に最大限に生かしながら、しぶとく目的を達成していく。
一見、逃げとか妥協にも見えるかもしれない態度ですが、それが責任ある大人に求められる「本当の強さ」なのです。
下園壮太
40歳の教科書NEXT──自分の人生を見つめなおす ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編
モーニング編集部 (編集), 朝日新聞社 (編集)
講談社 (2011/4/22)
P82
40歳の教科書NEXT──自分の人生を見つめなおす ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編
- 作者:
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
望月 ヨガのほんとうのねらいは副交感神経の働きを高めて、心地よく、深くリラックスすることなんです。そのためにも、しなう、柔軟な体をつくるということがとても大切なんですね。
それは気に関してもいえて、力を抜かないと、気を受けるのも出すのも、うまくいかないんです。
気の発見
五木 寛之 (著), 望月 勇
幻冬舎 (2005/09)
P252
僕がヤナギのようにずっとご機嫌でいられますように!
その不屈の生命! その柔軟さ! 傷ついてもたちどころに回復する!
ヤナギは決して希望を失わないのだ。―「日記」一八五六年二月十四日
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(著), 岩政 伸治 (翻訳)
文遊社 (2009/10)
P27
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