方便と智慧 [宗教]
大乗仏教では方便と智慧の両方を修行すべきだといわれますが、
方便とは慈悲のことであり、
智慧というのは現実を理解する哲学的見解のことです。
ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ (著), Tenzin Gyatso H.H.the Dalai Lama (原著), 谷口 富士夫 (翻訳)
ダライ・ラマ 365日を生きる智慧
春秋社 (2007/11)
P71
幸福は抑制された心に根ざし、苦しみは抑制されていない心に根ざしています。
日常生活でダルマ(仏法)を実践するというには、自分の心をよく調べることです。
P174
著者略歴
ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ
1935年、チベット東北部アムド地方に生まれる。2歳のとき転生活仏ダライ・ラマ14世と認められる。1949年の中国のチベット侵略に伴い、15歳で、政治・宗教両面の国家最高指導者となる。1959年に亡命。インドのダラムサーラに亡命政権を樹立。チベット問題の平和的解決を訴えつづけ、1989年にノーベル平和賞受賞
谷口 富士夫
1958年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院博士課程(東洋哲学)修了。専門は仏教学。文学博士。現在、名古屋女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
知恵=般若
私たちは、自分を中心として、その外側にあるものー客観的に存在するものについて知るのを知識(ノリッジ)といい、自己そのもの、あるいは、自己に内在するもの、つまり主観的事実を学ぶのを知恵(ウイズダム)と申します。
知恵の原語を、パーリ語(南方仏教の聖典用語)でパンニャーといい、音訳して「般若」といいます。
この知恵を中心に説かれたのが「般若心経」です。
松原 泰道 (著)
般若心経入門―276文字が語る人生の知恵
祥伝社 (2003/01)
P40
般若心経入門―276文字が語る人生の知恵 (祥伝社黄金文庫)
- 作者: 松原 泰道
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2003/01/01
- メディア: 文庫
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