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義に喩(さと)る [処世]

凡そ事を為すには、当に先ず其の義の如何を謀( はか)るべし。


便宜を謀ること勿れ。


便宜も亦義の中( うち)に在り。

                       「 言志耋録」第九六条


                       佐藤 一斎 著

                       岬龍 一郎 編訳

                       現代語抄訳 言志四録

                       PHP研究所(2005/5/26)

                       P215

何かやるときは、先ず最初にそのことが道理に合っているかどうかを、
よく考えなければならない。
また、自分に都合よく考えてはならない。
その都合のよさも道理に適っているかどうかに含まれている。

君子は義に喩り、小人は利に喩る
                 論語

 

[現代語抄訳]言志四録

[現代語抄訳]言志四録

  • 作者: 佐藤 一斎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



1927287大師堂
P244
いつでも事業に対する時は、利に喩らず義に喩ることにしておる。
多数の人より資本を寄せ集むるには、事業より利益の挙がるようにせねばならぬ。
利益を度外におくことを許さぬは勿論である。
「論語講義(二)」里仁第四
P242
人情の弱点として、利欲の念よりややもすれば富を先にして道義を後にする弊を生じ、
加重の結果、金銭万能のごとく考えて、大切なる精神上の問題を忘れて、
物質の奴隷になりやすいものである。
「論語と算盤」仁義と富貴

渋澤 健 (著)
巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」
講談社 (2007/4/19)

 

巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」 (講談社BIZ)

巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」 (講談社BIZ)

  • 作者: 渋澤 健
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/04/19
  • メディア: 単行本



 

「知恵を研ぎ、社会の正と不正とをよくわきまえ、物ごとの善と悪とを知り、諸芸その道その道を経験し、世間の人からだまされぬようになってから、はじめて兵法の智恵が身についてくるのである」
(兵法心持のこと)
兵法の智恵(洞察・決断力)には社会全般に対する智恵が先に立っていなければならない、という説である。

 この文章の前に「身分の高い者も低い者も、心をまっすぐにして、わが身のひいきをしないように心がけることが必要だ」
というところがある。

奈良本 辰也 (著)
宮本武蔵 五輪書入門
学習研究社 (2002/11)
P108


宮本武蔵 五輪書入門 (学研M文庫)

宮本武蔵 五輪書入門 (学研M文庫)

  • 作者: 奈良本 辰也
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 文庫


義を明らかにして利を図らず。
(理財論)

山田方谷のことば―素読用
山田方谷に学ぶ会 (編集)
登龍館 (2007/07)
P7

 

山田方谷のことば (サムライスピリット)

山田方谷のことば (サムライスピリット)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 登龍館
  • 発売日: 2015/05/01
  • メディア: 単行本




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