読書する時の注意点 [学問]
ある文献を研究するには、
その書物がもともと書かれた、あるいは、その教えがもともと説かれた、
環境、状況、時代、社会、地域を考慮に入れるべきです。
ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ (著), Tenzin Gyatso H.H.the Dalai Lama (原著), 谷口 富士夫 (翻訳)
ダライ・ラマ 365日を生きる智慧
春秋社 (2007/11)
P100
清水寺
孔子を学ぶ者は、時代の考えを勘定の内に入れて取捨せざるべからず。
2千年前に行われたる教えをそのままに、しき写しして明治年間に行わんとする者は、共に事物の相場を談ずべからざる人なり。
福沢 諭吉 (著)
学問のすすめ
岩波書店; 改版版 (1978/01)
P138 学問のすゝめ 十三編
本に書いてあるからといって、何でもすぐに信用するな。自分で手にとって、自分で確かめるまで、人のいうことは信じるな、この本も含めて。
ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術
立花 隆 (著)
文藝春秋 (2001/4/16)
P76
ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術
- 作者: 立花 隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/04/16
- メディア: 単行本
一冊の本を読む時は、一章ごとにその大意を知るに努めなければならぬ。細節に気を取られては大綱を見逃すおそれがあるから、この一章は何のために書いたものか、その大要の意味はどうであるか、これを注意せねばならぬ。
全編を通じて一章ごとにこうして読み、最後になって書物を伏せて、この書物を伏せて、この書は何のために書いたものであるか、その大体の目的と、その目的に達する順序の議論は、どういうふうにして組み立てあるか、それをじっと考えてみなければならぬ。
そうすれば、目録だけを読んでも、その書物全体が読めるようになり、目録が非常に趣味の深いものになる。
読書に志す者はこの辺の所に心がけなければならなぬ。
修養
新渡戸 稲造 (著)
たちばな出版 (2002/07)
P274
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