平常心 [倫理]
心は平なるを要す。
平なれば則ち定る。
気は易なるを要す。
易なれば則ち直し。
「 言志晩録 」第六条
佐藤 一斎 著
岬龍 一郎 編訳
現代語抄訳 言志四録
PHP研究所(2005/5/26)
P132
心はつねに平静であることが肝要である。
平静であれば心も安定する。
動揺に気も安らかであることが大事である。
気が安らかであれば、何事も率直に行うことが出来る。
P80
イエス
心を乱してはならない。心をおびえさせてはならない。
ヨハネ伝
P81
ブッダ
心が恐怖と不安に占められることのないように。
マッジマ・ニカーヤ
今枝 由郎 (翻訳), 鈴木 佐知子 (翻訳), 武田 真理子 (翻訳), マーカス・ボーグ
イエスの言葉ブッダの言葉
大東出版社 (2001/10)
「兵法の道では、とくに戦闘の時の心がまえというようなものはなく、平常とちがう精神を持つようではいけない。
平常時も戦時もすこしも変わることなく、精神を広く素直に、偏らぬよう、まんなかにおき、静かにゆるがせ、静かなゆるぎの止まることのないように、よく考えなければならない」
(兵法心持のこと)
奈良本 辰也 (著)
宮本武蔵 五輪書入門
学習研究社 (2002/11)
P104
「遺教経」にいわく、この故に、汝等、当に好んで心を制すべし。
これを一処に制すれば、事として辨ぜざるということなし
秘密曼荼羅十往心論 巻第六
「遺教経」にはこのように書いてあります。
あなたがたは心を制御すべきです。
心を一つに集中することができれば、何事もなし得るのです。
空海 人生の言葉
川辺 秀美 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/12/11)
心について四
二二 己に克つに、事事物物に臨みて克つ様にては克ち得られぬなり。
兼ねて気象を以て克ち居れよと也。
西郷隆盛「南洲翁遺訓」―ビキナーズ日本の思想
西郷 隆盛 (著), 猪飼 隆明 (翻訳)
角川学芸出版 (2007/04)
P107
西郷隆盛「南洲翁遺訓」―ビキナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 文庫
今私は、すべての状態と変化に静かに耐えて、我を失わない人間になりたいと思っている。つまり人間は、地震のような非常事態にも穏やかな日常にも、清潔にも不潔にも、富にも貧困にも、善にも悪にも、著名人にも無名人にも、まったく同じような誠実さと落ち着いた判断力で向き合える人になることが理想だ。
人生の原則
曾野 綾子 (著)
河出書房新社 (2013/1/9)
P60
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たとえば、自分や家族がびょうきになったりケガをしたりする。災害や事故に遭う。これは人の力でコントロールできることではありません。
特に、大自然の前で私たち人間は、無力です。
自らの力が及ばない状況にある時には、ただそれを味わえばいいのです。どんな経験も、その日、その時、その場に自分が居あわせないないと味わえない経験です。
「運の悪い日に新幹線に乗ってしまった」とカリカリしても仕方ありません。
怒らない 禅の作法
枡野 俊明 (著)
河出書房新社 (2016/4/6)
P35
- 作者: 俊明, 枡野
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/04/06
- メディア: 文庫
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