諦める [ものの見方、考え方]
諦める、というのは、物事を消極的に、後ろ向きに受けとめることではなく、
言葉の本来の意味「明らかに究める」、勇気を持って現実を直視する、ということでしょう。
五木 寛之 (著)
他力
幻冬舎 (2005/09)
P103
苦しいなら、逃げてもかまわないのだ。戦い続けて苦しんだからといって、それに見合うように事情が好転するとは限らない。
自分の心をいじめすぎてはいけない。自分に与えられた職業に没頭することで心配事から逃げているうちに、きっと何かが変わってくる。
「人間的な、あまりに人間的な」
超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
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欧米人で日本文化を聞きかじった人は、日本語の「仕方がない」という表現を覚えてよく使う。議論を打ち切り理由の詮索をしないで結論に従うときなどにいう。東洋的ないしは日本的なあきらめの文化に特徴的な表現であると考えているらしい。
しかし、「あきらめる」というのは「明らめる」からきている。すなわち事情や理由をはっきりと見定めたときである。諦観は明らかに本質を見ることである。~中略~
一瞬にして本質を見抜く洞察力に優れている国民性の表れである。単なる「ナアナア主義」から生まれた表現ではない。
超説得力
山崎 武也 (著)
講談社 (2003/11)
P208
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個人は何ものかに達するためには、自己を諦めなければならないということを、だれも理解しない
(ボアスレーへ、一八二七年、九月二五日)
ゲーテ格言集
ゲーテ (著), 高橋 健二 (翻訳)
新潮社; 改版 (1952/6/27)
P131
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