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火宅を抜け出せ 比喩品 [宗教]

  仏というものは、世界が朽ち古びた炎の家であるかのような時に現れます。
なぜなら、人々は生老病死の憂いと悲哀のなかにありながら、心は暗く閉ざされていて、貪(とん;むさぼり)・瞋(じん;怒り)・癡(ち;愚か)の三毒の炎に焼かれています。
仏はそのような人々を苦悩の炎から救いだし、無上の悟りを得させたいと望むのです。

~中略~
三界の火宅に住みつづけることのないように、平安を求める願いを起こしなさい。
そして早く苦しみの三界を出なさい。
あなたがたには声聞縁覚菩薩 の三種の乗物があり、皆、すぐれています。
それらは人々を苦から離れさせ、仏の智慧の世界に導き、生死を越えてゆきます。
この三種の乗物によって、ことごとくの根(知覚と精神)と力(能力)と覚(目覚め)と道(修行)、それから、禅定(心身の調和)と解脱(解放)と三昧(精神集中)において、あなたがたはみずから楽しみを得るし、そのことによって至高の幸いに至ります。

大角 修 (翻訳)
図説 法華経大全―「妙法蓮華経全二十八品」現代語訳総解説
学習研究社 (2001/03)
P47

図説 法華経大全―「妙法蓮華経全二十八品」現代語訳総解説 (エソテリカ・セレクション)

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  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2020/03/07
  • メディア: 単行本


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