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法華経の真実 [宗教]

   法華経の救いの構造は、法華経を信じることで仏の国に生まれ変わり、次々に善い行いを積んで、ついには自分が仏になるというものである。
それを歴劫成仏といい、長い過程を経なければ仏になれないとされる。
法華経は弥勒菩薩に普通の人の役割をあて、悟りへの階梯を示す。

大角 修 (翻訳)
図説 法華経大全―「妙法蓮華経全二十八品」現代語訳総解説
学習研究社 (2001/03)
P23

図説 法華経大全―「妙法蓮華経全二十八品」現代語訳総解説 (エソテリカ・セレクション)

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  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2020/07/16
  • メディア: 単行本


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P238
法華経を信じれば仏の智慧を得られるという。それを一切種智ともいい、すべてを見通すことができるという。
これはどういうことか。むしろ逆ではないか。
十方の諸仏とか天やら龍やらがやたらと出てくる法華経を信じるのは迷信にとらわれており、知性を失っている。
そう考えるのが通常の良識ある態度ではあるまいか。

~中略~

宗教でいう真理は、事実とか現代の実証科学の真理とは、まったく別のものである。
人間にとって、事実は単に物質として存在しているのではないのだから。

 たとえば、なぜ自分が生きているのかわからないといった不安に陥るとき、あるいは人生そのものが無意味に感じられるようなときには、みずみずしい山並み、海や空や星々でさえ輝きを失ってしまう。
人間にとって周りの事物は、そのような精神的なものとして存在しているのである。

だから仏教ではよく「生かされている自分」という。何に生かされているのか、理屈をつけてもはじまらない。
何か大きな力といってもいいし、それを仏と呼んでもいい。

自己を包む空間には何か大きな力が働いているということが、宗教の真理にほかならない。
そして、何か大きな力に包まれている自分というものを発見するとき、人生は新たな意味を獲得する。
智慧とは、まず、それに目覚めることである。

図説 法華経大全―「妙法蓮華経全二十八品」現代語訳総解説 (エソテリカ・セレクション)

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