企業が危機に直面する原因 [経営]
順風満帆だった大企業が、低迷し挫折し、危機に直面する。方法が下手だったからではない。正しく行なっている。
実を結びえないことを行なうようになったにすぎない。
事業の定義としてきたものが、現実にそぐわなくなったためである。
「未来への決断」
P・F・ドラッカー (著), 上田 惇生 (翻訳)
経営の哲学 (ドラッカー名言集)
ダイヤモンド社 (2003/8/1)
東芝の佐々木則夫社長は朝日新聞のインタビューに応えて、原子力発電は環境問題を解決する有力な選択肢であると強調し、巨費を投じて会社経営の一つの柱とした原子力発電事業を簡単にあきらめる気はないと断言しました。
また二〇一五年までに国内外で三九基の原子力発電を受注しているが、福島の事故の後、建設をことわってきたところは一社もないと述べています。
自社の設備で社会がこれだけ迷惑を受けている中でのこの発言こそ日本の原子力発電関係者の本音であり、反省を知らない気持ちであると思います。
原子力発電から離れよう
柳澤桂子 (生命科学者)
世界 2011年 06月号
岩波書店; 月刊版 (2011/5/7)
P37
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