一日一生 [人生]
今日の自分は草履を脱いだ時におしまい。
それからは明日生まれ変わるために、一生懸命反省すればいい。復習するわけだな。
~中略~
そしてまた、新しく蘇って出てゆく。
今日の自分は今日でおしまい。
明日はまた新しい自分がうまれてくる。
天台宗大阿闍梨 酒井 雄哉 (著)
一日一生
朝日新聞出版 (2008/10/10)
P11
三徳山三仏寺投入堂参拝受付
P35
もちろん、物事には目標もあるしゴールもあるけれど、昨日何かが終わったからといって、突然、次の日に、今までと違う新しい世界が開けるなんて、人生はそういうもんじゃないよね。
でも何も変わらないようにみえても、自分自身はいつも新しくなっている。毎日毎日生まれ変わっているんだよ。
一日だって同じ日はないしな。
五 至る時にかたく決心せよ、ローマ人として男性として、自分が現在引き受けていることを、几帳面な飾り気のない威厳をもって、独立と正義をもって果たそうと。
また他のあらゆる思念(パンタシアー)から離れて自分に休息を与えようと。その休息を与えるには、一つ一つの行動を一生の最後のごとくおこない、あらゆるでたらめや、理性の命ずることにたいする熱情的な嫌悪などを捨て去り、またすべての偽善や、利己心や自己の分にたいする不満を捨て去ればよい。
見よ、平安な敬虔な生涯を送るために克服する必要のあるものはいかに少ないことか。以上の教えを守るものにたいして神々はそれ以上何一つ要求し給わないであろう。
マルクス・アウレーリウス 自省録
神谷 美恵子 (著)
岩波書店 (2007/2/16)
P26
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