堪忍すれば今日も極楽 [処世]
油断大敵
今日一日の事
一、今日一日三つの御恩を忘れず、不足を言わない事。
一、今日一日決して腹を立てない事。
一、今日一日虚言を言わずに、無理なことをしない事。
一、今日一日人の悪口を言わず、自慢などをしない事。
一、今日一日の存命を喜び、家事を大切に務めること。
右はただ今日一日の慎みにて候
我意我慢愚痴我がまゝぞ地獄なる
堪忍すれば今日も極楽
松屋呉服店が店内の壁に掲げていた、店員向けの訓戒の言葉
山本 眞功 (監修)
商家の家訓―商いの知恵と掟
青春出版社 (2005/12)
P193
【陸奥宗光】(一八四四~一八九七)―不屈―
事の失敗に屈すべからず、失敗すれば失敗を償う丈(だけ)の工夫を凝らすべし。
~中略~
この苦労人は息子広吉が外交官になった時、六つの訓を与えている。
①諸事堪忍すべし、堪忍の出来る丈は必ず堪忍すべし、堪忍の出来ざる事に会すれば、決して堪忍すべからず。
②が冒頭の言葉。
③名誉は実力で取り得るように。僥倖(ごうこう)に求め得られるものではないと知れ。
④人より少なく労苦して人より多くの利益を得ようとするのは薄志弱行の者のやることだ。この考えが一度芽生えると、必ず生涯不愉快の境遇に陥る。
⑤人生には危険が多い。避けられるだけは避けよ。しかし避けられぬ場合、また避けては一分が立たぬ場合はいかなる危険も避けるな。
⑥眠くなく、旅中、船や車で、やることがないときは、胸中に何なりとも一つの問題を設けて研究しておけ。他日、その問題が実地入用になるとき大いに役立つはずだ。
日本人の叡智
磯田 道史 (著)
新潮社 (2011/04)
P106
「自分がどんなにイライラしていようが、イライラしていまいが、そんなことはおかまいないしに人生はみんな平等に進んでいく」
~中略~
イライラする人生を選ぶのも自分、イライラしない人生を選ぶことができるのも自分です。
~中略~「怒りは無謀をもって始まり、後悔をもって終わる」
ギリシアの哲学者・数学者のピタゴラスの言葉です。怒りは冷静さを失わせ、最後は後悔だけが残るということでしょう。
イラッとしない思考術
安藤 俊介 (著)
ベストセラーズ (2014/11/26)
P004
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