自ら儲く可き金の三分は人に儲けさせよ [処世]
一、慎み深く、へりくだらなければならない。
二、主人は一家の模範であるから、ほかの者よりも多く勤労せよ。
三、公共慈善の事業に対しては、決して他人のひけをとってはならない。
四、一家仲良くし、お互いに信じ合い、共に家業に励め。
五、儲けた金の三分は人に儲けさせよ。
六、祖先を敬い、父母に孝行せよ。
七、子弟の教育を重んじ、智を磨き、徳を修めるようにせよ。
八、勤倹質素を旨とし、徳を積んで他の者を感化せよ。
山本 眞功 (監修)
商家の家訓―商いの知恵と掟
青春出版社 (2005/12)
P98
説得をしようとするときに限らず、何かを分ける結果になるときは、つねに相手の分け前を少しでよいから大きくする心がけが必要である。
~中略~
相手の分け前を小さくしようと画策して「苦い」人生にするか、自分の分け前を小さくして「甘い」人生にするか、よく考えてみれば、どちらが得か誰にでもわかるはずだ。
超説得力
山崎 武也 (著)
講談社 (2003/11)
P71
【山梨勝之進】(一八七七~一九七六)―交渉―
表面は、損をしたようにみえて、裏面で得をしている。これは、賢かったとあとで気がつくようであれば、まずまず成功。
日本人の叡智
磯田 道史 (著)
新潮社 (2011/04)
P194
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