アンチ集団主義としての個性尊重 [日本(人)]
玄侑 集団主義と個人主義っていうのを対置したことが、私は変だと思うんですけどね。人間が生きてゆくうえで、やっぱり何らかの集団はあるわけですよ。
その集団を真上から見た目線っていうのが戦中の目線ですよね。でもやっぱり集団を真横からみなきゃいけない。それぞれ個人の目線と同じ目線で見る。結局その違いだと思うんですよ。
「集団」と「個人」は対置されるものではなかったと思うんですね。
でもそれが公と私っていうものに引きずられて、戦後は集団主義は絶対よくないということになった。
だからアンチ集団主義としての個性尊重に、極端にはしってしまったような気がしますね。
養老 孟司 (著) 玄侑 宗久 (著)
脳と魂
筑摩書房 (2007/05)
型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる。
どうだ、わかるか?難しすぎるか。
結論を云えば型をつくるには稽古しかないんだ。
立川談志
大山 くまお (著)
名言力 人生を変えるためのすごい言葉
ソフトバンククリエイティブ (2009/6/16)
P247
コメント 0