子にどれだけのことをしてやったか [家族]
自分の子の結婚式はつらい、けっして楽しいばかりのものではない、と娘を縁づけた経験のあるお母さんがたから、かねてきいていたのだが、私もやはり娘の結婚の日につらかった。
~中略~
それだけに式当日、見違えるようにきれいになって、化粧室から来た娘を見たら、「この子にどれだけのことをしてやったか、産んでこのかたどれほどの愛情なり誠意なりを持ったか。ずいぶん勝手に暮らしてきた親じゃないか」といった思いがあり、わびたさで気持ちがくずれこんだ。
幸田 文 (著), 青木 玉 (編集)
幸田文しつけ帖
平凡社 (2009/2/5)
P211
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自分が親からしてもらったことを 子供にしてやれたら御の字なのだが、これがなかなか難しい
馬寄村の住人
団塊世代の多くは都市移民一世。自分がローンを組んでフローをストック化した資産なら、自分のためにlそのストックを再フロー化することにためらう理由はなさそうに思えます。
親がそうしたように、子どもは子どもで自らストック形成すればよいだけです。とはいえ、団塊世代の親を見ていると、子どもたちにストック形成意欲を植え付けたようには思われません。自分たちは親からストックの移転を受け取らなかったのに、自分がしてもらえなかったことを子どもたちにはやってやりたいと、子どもにストック移転することをのぞんでるようですが、それでは子バナレ・親バナレができず、老後のリスクは高まるばかりでしょう。
おひとりさまの最期
上野千鶴子 (著)
朝日新聞出版 (2015/11/6)
P122
2018-04-24 07:58
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