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主導権は女性にある [雑学]

 澤口
 進化の主導権はむしろ女性にあると思い始めています。
女性の好みによって脳の大きな男性が選ばれ、脳が進化した。女性の戦略によってオスに父的役割をもたせ、子育てに参加させ、群れで育てる社会を築き上げた。

言葉だってそうです。私はヒトが一番最初にいった言葉は「愛してる」だと思ってるんです。いや、そう思いたい。
伸坊 あれ?先生、ロマンチストですか?
澤口 いえ、いえ、ちっともロマンチックな話じゃないんです。
最初に「愛してる」を言ったのはメスで、そう耳元でささやいて、オスをだました、っていう話なので。そう言って、オスが外に目を向けないように引き留めたんですね。オスはそれにホダされて、他のオスの子どもかもしれないのに「父親」という役割を負うことになった。
こうして「父親」という役割、「家族」という単位ができていった。それがヒトなんだ、と思うんです。

 女性のほうが言語能力が優れているのも、言葉が女性にとって重要な武器だからじゃないでしょうか。どんなテストをしても、しゃべる速さでもしゃべる量でも言葉の連想能力でも、男性は女性にかなわない。
伸坊 ああ、なるほど。そうですね。
澤口 それは、男性をダマすために発達した能力と思えてしょうがない。
少なくとも最初のうちはメスによって言葉が発達してきたんじゃないでしょうか。それが、後にはオスもメスをだます手段として「愛してる」を使うようになるわけですよ。
~中略~

伸坊 でもどうなんですか、モンゴロイド系ってのは、あまり「愛してる」とか言わないですよね。
澤口 モンゴロイドの愛情は、セロトニンのニコニコ系ですよね。子どもをかわいがり、母子関係が密で、父親も子育てに参加して、家族がしっかりしている。だからもう、ダマシ合わなくても愛情が確認できるようになったんじゃないでしょうか。スキンシップ重視といえばいいのか。

言葉はなくても、肌を接したり見つめ合えば理解できる方向に進化したんでしょう。もともと個体関係が密だというのがモンゴロイドの特徴ですから。

 恋愛で相手を追い求めるのは、セロトニンじゃなくドーパミン系の働きですよね。例の快感汁です。
それはコーカソイドのほうがたっぷりもっているわけですから。

平然と車内で化粧する脳
澤口 俊之 (著), 南 伸坊 (著)
扶桑社 (2000/09)
P172

 

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ガガンボモドキというシリアゲムシ目のなかまの雄も、獲物を雌に与える婚姻贈呈を行う。この際、贈呈する餌の量や質が雌による配偶相手の決定にとって重要であるという。まったく厳しい世界である。
~中略~
 そして究極の贈り物は自分自身である。カマキリの雄は、交尾中に雌に食べられてしまうことがある。雄は上半身を食べられながらも、下半身だけはしっかり生きており、きちんと交尾を全うする。きっとそのような能力を持つ雄が遺伝子を残したのだろう。
 ただし、すべてのカマキリの雄が雌に食べられてしまうわけではなく、うまく雌と交尾して、さらに別の雌と交尾する要領のいい雄も少なくない。逆に、雌に近づく方法に失敗し、交尾を成し遂げる前に雌に食べられてしまう気の毒な雄もいる(写真27)。

昆虫はすごい
丸山 宗利 (著)
光文社 (2014/8/7)
P74


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