ハーディング [言葉]
レストランの前を通ったら、ふたりの人が席が空くのを待って外に並んでいたとする。あなたは心のなかで、「これはいいレストランにちがいない。人が並んで待っているくらいだもの」と考え、二人の後ろに並ぶ。そこへまた人がやってくる。その人も行列を見ると、すばらしいレストランにちがいない」と考えて列の後ろに並ぶ。ほかの人たちも同じように列に加わってゆく。
このような行動をハーディング(ハードherdは「群集」の意味)という。
~中略~
しかし、ハーディングには、私たちが「自己ハーディング」と呼んでいる別の種類のものがある。
これは、自分が前に取ったとった行動をもとにものごとの良し悪しを判断する時に起こる。
一度レストランの行列の先頭になってしまえば、その後の経験でも自分の後ろに並ぶようになるということだ。
予想どおりに不合理[増補版]
ダン アリエリー (著), Dan Ariely (著), 熊谷 淳子 (翻訳)
早川書房; 増補版版 (2010/10/22)
P69
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