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自己決定理論 [哲学]

 デジとライアンは共同で、「自己決定理論(STD)」を構築した。
~中略~
STDはこれ(住人注;行動理論の多く)とは対照的に、普遍的な人間の願望を起点とする。人間には生来、(能力を発揮したいという)有能感、(自分でやりたいという)自律性、(人々と関連を持ちたいという)関係性という三つの心理的要求が備わっている。この要求が満たされているとく、わたしたちは動機づけられ、生産的になり、幸福に感じる。
~中略~

すなわち、人間は本来「自律性を発揮し、自己決定し、お互いにつながりたいという欲求」を備えている。その欲求が解き放たれたとき、人は多くを達成し、いっそう豊かな人生を送ることができる、というものだ。

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)
講談社 (2010/7/7)
P109

TS3E0499 (Small).JPG関門港

P154
自律性
 過去100年を振り返り、その間に活躍した有名な芸術家とその仕事ぶりに思いをめぐらせてもらいたい―たとえば、パブロ・ピカソ、ジョージア・オキーフ、ジャクソン・ポロックなど。一般の人とは異なり、<モチベーション2.0>は彼らのOSではなかった。

この芸術家たちに対して、誰もこんなことは言わなかったはずだ。
このような種類の絵を描かなくてはいけない。午前八時半きっかりに絵を描きはじめなくてはいけない。わたしたちが選んだ人と一緒に絵を制作する必要がある。こんな感じの絵を描くべきだ。
まったくばかばかしい話だ。

 

アドラーと一時期一緒に仕事をしていたヴィクトール・フランクルは次のようにいっています(「宿命を越えて、自己を越えて」春秋社)。 環境や教育、また素質ではなく自分が自分を決める。
人間であるということは、このあり方しかできない、他のあり方ができない(住人注;環境や素質、運命にある)ということでは決してなく、
人間であるということは、いつでも、他のあり方ができる(住人注;可能性と、選択権がある)ということなのである、と。これはまさにアドラーがいっていることです。

アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために
岸見 一郎 (著)
KKベストセラーズ (1999/09)
P137 


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