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心は、賢い上にも賢いように [処世]

  [第一段]
前略~
人間は何といっても、容貌・風采のすぐれて結構なことが、願わしいに違いない。
しゃべり具合なども、聞きにくくなく、愛嬌があって、口数が多くないといったような人とは、何時までも対(むか)い合っていたいと思う。
立派だと思っていた人が、意外にも、がっかりするような地金を表したとしたら、それこそ残念でしかたがなかろう。
身分・家柄や容貌などこそ、生まれつきであろうが、心は、賢い上にも賢いように、移そうと思えば、必ず移せるものだ。
容貌やきだてのよい人も、学問が無いということになると、氏素性が劣った、 顔のげびた 連中と同列になって、もろくも、けおされてしまうのは、何とも遺憾なことだ。
~後略

徒然草―現代語訳
吉田 兼好 (著), 川瀬 一馬
講談社 (1971/12)
P190

DSC_6237 (Small).JPG臼杵石仏

すべての階級を通じて、一段と気高い人はだれか。
どんな長所を持っていても、常に心の平衡を失わぬ人。
(「四季」秋の部から)

ゲーテ格言集
ゲーテ (著), 高橋 健二 (翻訳)
新潮社; 改版 (1952/6/27)
P30


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