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フラクタルな「華厳経」ワールド [宗教]

 鎌倉の大仏さまは阿弥陀仏ですが、奈良の大仏さまは毘盧遮那仏です。ご存知でしたか。
毘盧遮那仏は「華厳経」に出ている仏で、原語はビローチャナ(輝くもの)です。釈尊が悟りを開いたときに世界を照らす光を発したイメージをもとにしています。大仏がある東大寺は、「華厳経」によって成立した華厳宗の本山ですよね。
~中略~

 竹村牧男氏は「華厳経」の核心を、「一即一切・一切即一」「一入一切・一切入一」と表現される、めくるめくような関係性の世界、いわゆる「重重無尽」の縁起世界であると述べています(「華厳経とは何か」)。華厳思想には、ひとつの細胞と全宇宙は同じ、ひとつの細胞に全宇宙がある、その全宇宙の中にはまた個々の細胞がある、といったお互いに同一であり、お互いに内包し合っているような積極的関係が語られています。相即相入と言います。
 すべてのものは幾重にも幾重にも重なり合い、お互いに飲み込み合っている(重重無尽)。
すべたは排除されることなく、融け合い、滞ることなく、刻々と関係し続けている。これを法界縁起 と言います。「融通無礙」ってこのことなんですよ。

いきなりはじめる仏教生活
釈 徹宗 (著)
バジリコ (2008/4/5)
P308

DSC_6291 (Small).JPG 菅尾石仏


タグ:釈 徹宗
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