上品 [言葉]
阿弥陀如来は救いとる衆生を、信仰心の深さや生前の行いの善し悪しなどを勘案して九つのランクに分ける。
まず、上品、中品、下品に大別し、さらにそれぞれを上生、中生、下生に分け、それぞれのランクにいる人にふさわしい手段で救ってくれるというのだ。
仏像探訪 (エイムック 2124)
エイ出版社 (2011/2/17)
P82
~中略~
ちなみに、上品、下品という言葉は上述の九品来迎から来ている。
しかし、ここでいう上品とか下品は心の問題である。貧しくて地位がなくても煩悩(欲望)が少なく気高い心を持った人は上品。
裕福で地位や名声を恣(ほしいまま)にしていても、強欲で心の貧しい人は下品なのだ。
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