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会社は人の成長によってしか、成長しない [経営]

   一人ひとりをどれだけ最大限生かして成長させていくか、それは経営者の仕事だと思います。教えれば人は伸びます。
どんな人でも気持ちが変われば行動は変わるのに、そういう指示をしていないケースが多いように見受けられます。
それは、経営者が従業員のモチベーションを上げる責任を放棄したこういであり、怠慢だと思うのです。

こうして企業は再生する 2011年11月
大久保 恒夫 (その他), 野田 稔 (その他)
NHK出版 (2011/10/25)
P62   

DSC_6302 (Small).JPG 緒方宮迫西石仏

P150
 事業というのは、要するに人であります。したがって、本当の事業は、事業ではなくて「徳業」であります。~中略~
会社の幹部になって事業を経営する人の人格、その気分、思想などが自然に集まって一つの社風というものをつくる。社員の精神状態が低下すると社風も低下する。社風というものは、全体的雰囲気と言いますか、雰囲気というものは気象と同じことで末梢的に見ては分からない。つまり、全体的の生活状態、精神状態がつくり上げるものおであります。

P162
 人類の恩人であるパスツールは、かってパリのソルボンヌ大学で学生たちに語りました。
「何ものも生み出すことのできない懐疑主義に染まってはならない。諸国民を覆うある時期の悲哀によって落胆せしめられてはならない。 まず自ら問うてみることである、自己の修業のために何をなしたかと。そして諸君が次第に進歩したならば、自分は祖国のために何をなしたかと自問してみなさい。
そして諸君は、ついに人類のために、また、その進歩のために、何らかの形で寄与したという自覚で、広大な幸福感に浸りうる時が必ず来るであろう」
 この精神、こういう人物を失ってしまえば、文明そのものが恐るべき破壊に向かって驀進します。組織化・機械化という傾向が実は破壊を促進するのです。
これを救うものは、シュペアーが言いましたように、確かに自己の完成に努力することであります。これによってのみ、その組織化・機械化の陥らんとする破壊から救われるのです。組織、機械というものは、要するに人がつくるものです。
個々人が個々人の主体性を失っては、いかなる集団も組織も、やがて崩壊するのは当然です。
「結局、社会の将来を決定するものは、その組織をどれほどか完成に近づけるにあるのではなく、その組織に参ずる多数の者の個人的価値、また彼らが、それを以ていかに集団に参加し、その影響を受け、さらに影響を与えるかという働きにかかっている」
 と、かつてマルクス主義哲学の権威者で、今は解脱して敬虔な宗教学者であるベルジャイエフが説いています。動かすことのできない定論であります。 

安岡正篤
 運命を創る―人間学講話
 プレジデント社 (1985/12/10)
  

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