小人 [処世]
六 人材を採用するに、君子小人の弁酷に過ぐる時は却て害を引き起こすもの也。
其の故は、開闢以来世上一般十に七八は小人なれば、能く小人の情を察し、其の長所を取り之を小職に用ゐ、其の材芸を突くさしむる也。
東湖先生申されしは「小人程才芸有りて用便なれば、用ゐざればならぬもの也。去りとて長官に居ゑ重職を授くれば、必ず邦家を覆すものゆゑ、決して上には立てられぬものぞ」と也。
西郷隆盛「南洲翁遺訓」―ビキナーズ日本の思想
西郷 隆盛 (著), 猪飼 隆明 (翻訳)
角川学芸出版 (2007/04)
P31
西郷隆盛「南洲翁遺訓」―ビキナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 文庫
三六 子曰わく、君子は坦として蕩蕩( とうとう )たり、小人は長く戚戚たり。
~中略~
先生がいわれた。
「 君子はやすらかでのびのびしてる。小人はいつでもこせこせしてる 」
述而篇
論語
孔子 (著), 貝塚 茂樹
中央公論新社 (1973/07)
P209
不器用で、かつ小心な者は人を殺しかねない。彼は自分を適度に防御する方法を知らないがために、また沈着に対処するということを欠いているがために、敵とみなした相手を抹殺する以外の打開策がわからないのだ。
「曙光」
超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
133
>>>小人
才が徳より優れている人間を小人、反対に徳が才より優れている人間を君子と言い、才徳二つとも大いに発達している者を聖人、才徳ともにつまらない人間を愚人と言っております。
安岡正篤
運命を開く―人間学講話
プレジデント社 (1986/11)
P49
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