もし誰かにいやな目に遭わされたら [対人関係]
前略~
ゆえに「真の損得」を知る人は、どんないやな目に遭わされようとも、嘆かず平常心を保つ。
前と変わらず穏やかなままの、君の優しい表情を見た敵は「ちぇっ、がっかりだ」と落胆する。
皮肉なことに、敵を悩ませるための最高の「イヤガラセ」は君が怒らず朗らかにしている、たったそれだけのこと。
増支部経典
超訳 ブッダの言葉
小池 龍之介 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2011/2/20)
〇〇一
P127
そもそも、この世には”不本意な人事異動しかない”と思おう。希望どおりの人事が行われる可能性など本当に小さい。なぜなら、全員の希望を聞いていたら人事など行えるはずもない。
また、その人にとって何が本当に最適で最高な人事なのかは、配置される方にも配置するほうにも完璧にわかるわけではない。そもそも人生やビジネスの経験の少ない人間にとって希望する人事が将来どれだけ意義のあるものになるかは判断がつかない。
また、人事を経ることでその意義は時間とともに変わっていく。
P158
今の日本では、機会は完全に平等ではないが、ひどくアンフェアというわけでもない。
誰でも権力者を自由に批判できるし、それを自由にSNSで発信できるし、仕事も住む場所も自由に選べる。
ブラック企業とか言われるところに入ってしまっても、嫌なら辞められる。職場に限らず、そもそもどんな社会でも理不尽に出来上がっているものだし、そう思えば「さもありなん」と開き直れると思う。 もちろん、自由に辞める権利が行使しにくい状況はあるだろうが、本当に死ぬほど嫌なら行使したほうが救いになる。
嫌な奴が出世したり、不当な扱いやいじめを受けたり、仕事が思ったほど楽しくなかったりしても、そんなことは洋の東西を問わず、どこにでもあることだ。素晴らしい人格者に囲まれ、常に公平に扱われ、何よやっても楽しい仕事ばかり、という環境にある人はどこにもいない。
ドラマや映画の世界に出てくるような、素敵な職場を想定して社会に出るから、そうではない現実にぶち当たるストレスを感じてしまう。世の中は自分に都合よくできておらず、それどころか多くの場合、「自分にとって理不尽だ」と感じるくらいでいいのである。
不機嫌な職場環境でも、心持ち一つでストレスはコントロールできる。あとは高杉晋作の心胸だ。彼の辞世の句と言われる「おもしろきこともなき世におもしろく」というのは私のモットーでもある。
「ブツブツ環境に文句を言う暇があったら、自分でそこを面白くしたらどうだ!?」というのが彼の思いだろう。
頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
田村耕太郎 (著)
朝日新聞出版 (2014/7/8)
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