マネジメントの仕事は責任をとること [経営]
働く者に主体的に成果をあげさせるという課題を直視しない第一の、そして主たる原因は、権限と権力の混同である。
マネジメントは、肉体労働者からにせよ、知識労働者からにせよ、責任を持ちたいとの要求に対して、それを権限の放棄を要求するものと誤解して抵抗する。自らの権限を危うくすると誤解する。
権限と権力とは異なる。マネジメントはもともと権力を持たない。責任を持つだけである。
マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
ピーター・F・ドラッカー (著), 上田 惇生 (翻訳)
ダイヤモンド社; エッセンシャル版 (2001/12/14)
P79
門司駅
幹部はえらい人ではなく、つらい人だと知れ
前略~
幹部がえらい人であるゆえんは、1にかかって、上に立つほどより大きく重い責任を負う人であるからだ。
幹部は権限もあるが、これは振り回さないほうがよい。できるだけ委譲するほうがよい。そうすると残るのは、責任ばかりだ。
~中略~
だから経営者や幹部は、ほんとうはつらい人なのである。割に合わない商売なのだ。しかしそれくらいでなくては、これからの企業体をあずかる資格はないと思う。
経営の行動指針―土光語録
土光 敏夫 (著), 本郷 孝信 (編集)
産能大出版部; 新訂版 (2009/10/15)
P6
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