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日夜に慟みを含むと雖も、亡魂に益無し [ものの見方、考え方]

朝夕に涙を流し、日夜に慟(かなし)みを含むと雖も、亡魂に益無し。
法華経開題

いつも涙を流し、日々悲しんでいても、 亡くなった方のご供養にはならないのです。

空海 人生の言葉
川辺 秀美 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/12/11)
生と死について一九〇

TS3E0343 (Small).JPG到津の森公園

五八四 泣き悲しんでは、心の安らぎは得られない。ただかれにはますます苦しみが生じ、身体がやつれるだけである。
五八五 みずから自己を害(そこな)いながら、実は瘠せて醜くなる。そうしたからとて、死んだ人々はどうにもならない。嘆き悲しむのは無益である。

ブッダのことば―スッタニパータ
中村 元 (翻訳)
岩波書店 (1958/01)
P130


愛する人を失ったことから決して回復できない人々もいる一方、悲しみから一歩踏み出し、行動の面でも感情の面でも以前と同じように生活できるようになる人もいます。
 そして最終的にローレンス・カルホーンとリチャード・テデスキのいう「心的外傷後成長(ポスト・トラウマティック・グロウス)」を遂げる人々がいます。
 それは愛する人を失ったことにより、もっと深みのある人間に成長することです。
以前より人生をずっとありがたく思うようになり、人間関係をよりよいものにして、より打たれ強い人間になることができるのです。
 C・M・パークスは死別に関する著作の中で、夫を失ったときに嘆き悲しんだ女性に比べ、悲しみを表に出さなかった女性は、長期に及ぶ身体的、精神的な苦痛に苛まれると述べています。人は感情に身をまかせてとことん落ちこむことによって、破壊的な状況から立ち上がり、大きな感情の土台をつくりあげ、自分やまわりの人々をいままでよりしっかりと支えることができるようになるのです。

ハーバードの人生を変える授業
タル・ベン・シャハー(著), 成瀬 まゆみ (翻訳)
大和書房 (2015/1/10)
P123


P133
 次のテーマとして話したいことは、深い悲しみについてです。人が亡くなった時、深い悲しみ襲われるのは自然なことです。
私たちが誰でも深い悲しみを感じるということは、ある程度は当然のことです。
初期段階において、そのような悲しみを乗り切る(get through)ことが大切です。しかし、何年もこの仕事をしている中で、3年後、5年後、25年後、35年後、40年以上後でも、まだ悲嘆に暮れているクライアントを何度も扱ったことがあります。
 そのように深い悲しみがいつまでも続くと、ある時点で、それが健全であるとは言えなくなります。 確かに長年結婚していた伴侶を失った場合は、一緒に過ごした思い出は永遠に消えることはありません。子どもを失った人は、もちろんその苦悩は深く、その痛みは長く続くでしょう。子どもへの思いがいつも心にあるでしょうが、それによって永遠に心を痛める必要はないのです。

P135死の苦痛は、切り抜けることが非常に難しいものです。良い思い出に目を向けると、良い思い出のの中に自分たちの姿が見えるでしょうが、葬儀のことも思い出すでしょう。まるで今起こっているかのように死を思い出してしまうのです。
つまり、それはアソシエイトされていて、とにかく後ろ向きなのです。この画像をぱらぱらとめくっていくプロセスは、死の悲劇を思い出すことをやめ、良い出来事を鮮明に思い出して、良い思い出にアソシエイトし始めることによって、深い悲しみから抜け出す方法です。

望む人生を手に入れよう―NLPの生みの親バンドラーが語る 今すぐ人生を好転させ真の成功者になる25の秘訣
リチャード バンドラー (著),Richard Bandler (原著),白石 由利奈 (翻訳), & 1 その他
エル書房 (2011/6/1)


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