質問する会社 [経営]
あなたの会社がイノベーションに熱心であってほしいなら、「答える会社」ではなく、「質問する会社」になることだ。
会議の席でいい質問を投げかけてみよう。問うべき疑問を提起した部下にはご褒美を与えよう。
誰も口にしない質問を発して、あなたの立場をはっきりさせる勇気を持つのだ。
あなたや会社のダメージとなるのは、あなたが「知らない」事柄ではない。あなたの身を滅ぼすのは、あなたが「問わずに済ませた」事柄なのだ。
アラン・M・ウェバー (著), 市川裕康 (翻訳)
英治出版 (2010/2/25)
P64
ビジネスの世界でも、「なぜ?」という問いを繰り返して相手の意向を引き出しなさい、というアドバイスはよく行われているようです。しかし、私の知る限り、それを実践している人は案外少ないように思います。
合意案が長持ちするかどうかは、相手の真情を汲み取ったうえで、相手の納得のいく案に落とし込まれているか否かできまります。そのためには「What?」(何が欲しいのですか? 何が目的ですか? 何が問題ですか?)だけでなく、「Why?」(どうして提案を吞めないのですか? どうしてこのようなことになってしまったのですか? どうしてそのような主張をされるのですか?)についても、相手の話をじっくり聞かなければなりません。
私の調停の特徴は、「なぜ?」と何度も相手に踏み込み、本当に望んでいることは何かをつかみ、そこから解決策を考えるところにあります。
交渉プロフェッショナル
島田 久仁彦
(著)
NHK出版 (2013/10/8)
P78
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