学びて、これを約するに礼を以てする [学問]
二七 子曰わく、君子博( ひろく )文を学びて、これを約するに礼を以てすれば、亦以て畔( そむ )かざるべし。
~中略~
先生がいわれた。
「学問に志す人が、できるだけいろいろの文献を読んで、その知識を礼の理念によって統一するならば、正しい道からはずれることはまずあるまいな」
*孔子が学問論を述べたことばとして、非常に重要な章である。学問は、実証的に広く資料を集めなければならないが、中心の理念を欠いてはいけないというのである。
雍也篇
論語
孔子 (著), 貝塚 茂樹
中央公論新社 (1973/07)
P172
三七一 信念あり、学識ある賢者が、究極の境地に至る定まった道を見、諸々の仲間のあいだにありながら仲間に盲従せず、貪欲と嫌悪と忿怒とを慎むならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。
ブッダのことば―スッタニパータ
中村 元 (翻訳)
岩波書店 (1958/01)
P77
コメント 0