学びたいか、学びたくないかを決めるのは当人の心です [教育]
親が子どもに教えてやったり、意見して聞かせたりすることのほとんどが、一〇歳くらいで終わります。それよりあとは、年に数回、知らないことを聞いてきたときや、知識がないために過った行動をしているのを是正してやることぐらいです。
~中略~
子育てや部下育て、生徒育てには、言って聞かせる話し手モードより聞き手モードのほうが効果的なのです。
プロカウンセラーの聞く技術
東山 紘久 (著)
創元社 (2000/09)
P61
P92
人間は自分に必要なことを学びたいし、必要でないことは学びたくないものです。
学びたいか、学びたくないかを決めるのは、頭ではなく当人の心です。頭では学ばなければならないと思っていても、心がついていかないようなことを人間は学びません。
いったい人が人を教育することは、可能であろうか。上司が部下に能力を植えつけることができるのか。創造力とか活力といった高度の能力を、外側から付け加えうるのか。もしイエスという人がいたら、その人は錯覚しているのだ。
彼はチャンスを与えているにすぎない。そのチャンスを活用するかどうかは、チャンスを与えられた本人の自主性に待つしかない。
本人の自主性において、そのチャンスを自家薬篭中のものに化すのである。
つまり、真の教育は「自己開発」にその基礎をおいているといわねばならない。
経営の行動指針―土光語録
土光 敏夫 (著), 本郷 孝信 (編集)
産能大出版部; 新訂版 (2009/10/15)
P124
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