東京裁判 [雑学]
広田弘毅首相のスミス弁護人は、ウェッブ裁判長の偏った訴訟指揮を「不当なる干渉」と述べました。大島浩駐独大使の弁護人カニンガム弁護人は東京裁判が進行中にシアトルでの全米弁護士大会に出席し、「東京裁判は連合国による報復と宣伝に過ぎない」と発言しました。二人ともウェッブ裁判長から除籍されました。
日本への憎悪を隠そうとしないこの裁判長は、訴訟指揮権を盾にやりたい放題だったのです。まったく一方的で裁判とはとても呼べないものでした。
当時から現代に至るまで、ほとんどの国際法専門家がこの裁判を否定的にみているのは当然です。すなわちこの裁判はまったく不当なもので、単なる復讐劇と言って過言ではありません。
日本人の誇り
藤原 正彦 (著)
文藝春秋 (2011/4/19)
P122
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