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一神教のGod(神) [宗教]

P20
橋爪 日本人は、神様はおおぜいいたほうがいい、と考えます。
 なぜか。「神様は、人間みたいなものだ」と考えているからです。神様は、ちょっと偉いかもしれないが、まあ、仲間なんですね。
友達か、親戚みたいなもんだ。友達なら、おおぜいいたほうがいい。友達がたった一人だけなんて、ろくなやつじゃない。  で、その付き合いの根本は、仲よくすることなんです。おおぜいと仲よくすると、自分の支えになる。ネットワークができる。これは日本人が、社会を生きていく基本です。
~中略~

 一神教のGod(神)は、人間ではない。親戚でもない。まったくのアカの他人です。アカの他人だから、人間を「創造する」んです。~中略~
 Godが人間を「創造した」のなら、Godにとって人間は、モノみたいなもの。所有物なんです。つくったGodは「主人」で、つくられた人間は「奴隷」です。
人間を支配する主人が、一神教の「God」なんですね~中略~
 Godは、人間と、血のつながりがない。全知全能で絶対的な存在。これって、エイリアンみたいだとおもう。 だって、知能が高くて、腕力が強くて、何を考えているかわからなくて、怒りっぽくて、地球外生命体だから。Godは地球もつくったぐらいだから、地球外生命体でしょ?
 結論は、Godは怖い、です。怒られて、滅ぼされてしまっても当然なんです。

ふしぎなキリスト教
橋爪 大三郎 (著), 大澤 真幸 (著)
講談社 (2011/5/18)

P23
橋爪 前略~
Godを信じるのは、安全保障のためなんです。Godが素晴らしいことを言っているから信じるんじゃなくて、自分たちの安全のために信じる。
 Godが考えているとおりに行動するには、預言者の言葉が手がかりになる。それが、Godとの「契約」になります。

P80
大澤 前略~
 神は、エデンに、智恵の気と生命の樹という、食べてはいけない実のなる樹をつくった。
しかし、「食べてはならぬ」とういうなら、神は、どうしてそんな樹をつくったのか。
だいたい、理由も言わずにただ「食べてはいけない」なんて言われたら、食べたくなりますよね。
神は、わざと、人間が罪を犯したくなるような状況をつくっておいて、人間を罪へと誘導しておきながら、人間を厳罰に科している。


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