死後の自分の評価を考えろ [処世]
(住人注;慈善活動についての質問をする)実験の半分は葬儀社の前で、あと半分はふつうのビルの前でおこなわれた。
葬儀社の前で質問する場合は、その看板が嫌でも目に入る場所で人を呼び止めた。
結果には、(住人注;チャールズ・ディケンズの小説「クリスマスキャロル」の)スクルージと同様の効果があらわれた。
自分自身の死を意識させられた人は、なんの変哲もないビルの前で質問された人よりも、はるかに慈悲深くなったのである。
ミシガン大学のクリストファー・ピーターソンは、自分が死後どのように記憶されたいかを考えると、人生のさまざまな面で指針ができるという。
その科学が成功を決める
リチャード ワイズマン (著), Richard Wiseman (原著), 木村 博江 (翻訳)
文藝春秋 (2012/9/4)
P121
P85
要は内に省みて疾(やま)しからざるにあり。抑々(そもそも)亦人を知り幾(き)を見ることを尊ぶ。
吾れの得失、当に蓋棺(がいかん)の後を待ちて議すべきのみ。
P87
大事なことは、おのれをかえりみて疾(やま)しくない人格を養うことだろう。そして相手をよく知り、機を見るということもよく考えておかなければいけない。
私の人間としての在り方がよいか悪いかは、棺の蓋(ふた)をおおった後、歴史の判断にゆだねるしかない。
吉田松陰 留魂録
古川 薫 (著)
講談社 (2002/9/10)
死んだあとにこそ、自分の「評価」が決まるのではないか、と私は思います。というのも、亡くなった時に、これまで秘密にしたり、隠したりしてきた自分の人生のいろいろな情報がすべて公開されて、これまでどういう生き方をしてきたのかが、白日のもとにさらされるからです。
たとえば、「借金」だとか「女性関係」などもそのひとつですね。
「貧乏老後」に泣く人、「安心老後」で笑う人
横山 光昭 (著)
PHP研究所 (2015/10/3)
P194
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