自制心を育てろ [教育]
目の前の満足にとらわれず、長い目で見た成功に注意を集中させられる能力は、大きな目標や野心の達成には欠かせないものだ。
たとえば研究によると、小学生時代に示された自制心の度合いで、知能テストの結果以上に学者としての将来性が占えるという。
そのほかの例を挙げると、よだれのでそうなケーキの誘惑にさからえる人はダイエットに成功する、辛抱強く復習ができる学生は試験の成績が上がる、何時間も練習できるスポーツ選手は獲得するメダルの数が多くなる。
ミシェル(住人注;ウォルター・ミシェル)の研究は、この能力が幼いころに形成され、大人になっても変わらないことを教えている。そして彼の研究には、しばらく待つことができず、マシュマロにすぐ飛びつく子どもが非常に多いことも示されている。
そんな子供たちは、大人になっても自分のほしいものをがむしゃらに手に入れようとするのだ。
その科学が成功を決める
リチャード ワイズマン (著), Richard Wiseman (原著), 木村 博江 (翻訳)
文藝春秋 (2012/9/4)
P286
タグ:リチャード ワイズマン
コメント 0