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執念の産物 [人生]

前略~
 仕事に困難や失敗はつきものだ。そのようなとき、困難に敢然と挑戦し失敗に屈せず再起させるものが、執念である。そればかりではない。およそ独創的な仕事といえるのも、執念の産物であることが多い。
湯川博士は中間子理論のヒントを寝床の中で得たという。しかしその背後には、寝ても覚めてもその一事に凝り憑かれた長い執念の期間があったことを忘れてはなるまい。 ~後略

経営の行動指針―土光語録
土光 敏夫 (著), 本郷 孝信 (編集)
産能大出版部; 新訂版 (2009/10/15)
P68

DSC_0879行入ダム (Small).JPG行入ダム

P72
前略~
一回かぎりの成功は、まだほんものの成功とはいえない。第一の成功が呼び水となって、第二第三の成功を生みだしてこそ、企業の成長、個人の成長がある。
それゆえ「成功は成功の母」である。
~中略~
一回かぎりの失敗は、実はまだ失敗とはかぎらない。肝心なことは、その失敗を足がかりとして将来にどういかすかである。とことんまで失敗の原因を窮め、同じ失敗を二度と繰り返さないことだ。そうすると「失敗は成功の母」となる。
 この二つの相反する格言は、アフターケアのたいせつさを指摘している点で共通の真理なのである。

P87
前略~同じような能力でスタートしても、長いマラソンレースの間に差がついて、ゴールで大きく水があくという事実が厳然としてある。いったいこれはどうしてであろう。
 これを解くカギは、俗にいう「根性」にあると思う。根性とは、いろいろ定義のしかたがあろうが、要するに「仕事への欲の強度と持続力」だといえよう。
~後略

このNIH(住人注;国立衛生研究所(National Institutes of Health)の研究費を取るにはどうすればよいかという話をするとき、まるでキーワードのように「しつこさ(Persistence)」という言葉が必ず出てくる。
つまり、しつこく何度も何度もトライすればいずれは通る、逆にいえばしつこくトライしない限り通らないということだ。
 日本語の「しつこい」という言葉は、どちらかといえばネガティブに響く。
しかし英語でいう「Persistence」は違う。意味としては、何度でも同じことを継続できると、一度失敗してもめげずに続けられること。あえてニュアンスが伝わるように日本語に訳せば「継続力」といったところだろうか。
何らかの目標を達成するための条件として「しつこさ」を肯定的に考えるには、英語の「Persistence」のほうがしっくりくるかもしれない。

「NO」から始めない生き方~先端医療で働く外科医の発想
加藤 友朗 (著)
ホーム社 (2013/1/25)
P113

鶴陵(住人注;徳川後期の医学者)はこれ(住人注;漢の張仲景が著したとされる「傷寒論」という漢方医学の根本経典)に没頭して、かずかずの疑問の解決がつかず、百景尽きて、この上は張仲景先生直(じ)き直きについて教えを受けるよりほかに手はない、というところまで突きつめてしまいました。
 ある夜、疲れはてて、うとうとしておると、夢ともなく、現(うつつ)ともなく、一人の非常に気高い老人が現れて、「自分は張仲景である。お前の真剣な勉強に感じて、疑義を解いてあげる。これはこうだ、それはこうだ」と諄々として教えられた。
ふっと気がついたら、すでに消えて跡かたもなかった。しかし、それによって多年の疑問が解けた。彼は元来、唯物的思想を抱いていたが、これによって初めて大覚した、と自ら記しています。
人間の念力の偉大な一例です。

安岡正篤
  運命を開く―人間学講話
 プレジデント社 (1986/11)
  78

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価格:1,529円(税込、送料込)

扉は叩く者に対していつも開かれているとは限らない。それでも扉の節穴から時間をかけて覗き込む者には、その内側を見せてくれるのである。―「コッド岬」

ソロー語録
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(著), 岩政 伸治 (翻訳)
文遊社 (2009/10)
P66

 数年前の話だ。ある先輩に「なぜエディHCはあそこまで突き詰めるんですかね?」と聞くと、
「多分、不安なんだと思う」という意外な答えが返ってきた。理解するまでに時間がかかった。
 伝えたい内容が、選手に伝わっているか不安なのだという。だから、選手としきりにコミュニケーションをとって確認したり、落とし込む内容をどうすれば相手にわかりやすく伝えられるかを突き詰めるのだと。
世界の名将に不安や心配とは無縁だと思っていた。しかし4年間エディHCの元でやってみてわかった。一か八かではなく準備が大切なのだと。

五郎丸日記
小松 成美 (著)
実業之日本社 (2015/12/18)
P96


「人間は負けたら終わりなのではない。辞めたら終わりなのだ
  【アメリカ第三十七代大統領 リチャード M ニクソン】」

ワーキングストレスに向き合う力-スポーツ分野で話題のストレスコントロール手法<コーピング>でビジネスに強くなる-
坂上 隆之 (著)
日刊工業新聞社 (2015/2/25)
P182



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