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半世紀耐えられますか [家族]

 最近は、金婚式を迎えるカップルもめずらしくなくなった。若いころに一時の気のはやりから選んだ相手と、半世紀以上をともにしなければならないのだから、配偶者選びはよほど慎重にしなければならない。
 というより、一時の選択以上に、半世紀の時間を耐えて互いに変化しつつある関係をメインテナンスすることが重要になった。

男おひとりさま道
上野 千鶴子 (著)
文藝春秋 (2012/12/4)
P213

P1000066 (Small).JPG金地院
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%9C%B0%E9%99%A2

P215
(住人注;島村麻里さんによると)タイのプーケットやインドネシアのバリ島などの国際的なリゾート地では、欧米人カップルを対象にしたアマン(愛人)・リゾートが売り。だから一流のホテルは、ダブルベッドの部屋が基本だった。
ところがそこに日本人女性のふたり連れがおしよせた。~略~ 寝るときはべつべつのベッドでということで、ツインルームのリクエストが増えた。誇り高いホテル側は最初はそれに応じなかったが、顧客需要には抗しきれず、ついに日本人女性向けにツインが増えたのだという。
日本の男性は時間がなくて。アマン・リゾートに行くヒマがないのだろう。

 島村さんの観察によれば、アジア観光が女同士なのに対して、ヨーロッパ旅行ではカップル、それも高齢のカップルが多いという。どうやら”近・短・安”のアジアは女同士のリピーター、いっぽう”遠・長・高”のヨーロッパはスポンサーつきでカップル旅行という棲み分けが起きているようだ、というのが彼女の解釈だった。
日本人カップルでも、ダブルよりはツインを好む傾向が強そうだけれど。


【島井宗室】(一五三九~一六一五)―不言―

~中略~
島井は死に臨んで、自分の処世術のすべてを一七カ条の「遺言状」に書き残し、後継者に伝えている。(田中健夫「島井宗室」)。
~中略~
そして最後の条文にこう書く。
「夫婦中(なか)いかにも能(よく)候て、両人おもいあい候て、同前所帯をなげき、商売に心がけ、つましく油断なきように」
「二人いさかい中悪(わるく)候てハ、何たる事にも情ハ入(いる)まじく候」。つまり、夫婦仲が悪いと、ストレスがたまって何事にも身が入らないという。

日本人の叡智
磯田 道史 (著)
新潮社 (2011/04)
P22



P84
 セラピストのデイヴィッド・シュナーチは長期的な関係にはすべて、いつかは「行き詰まり状態」が訪れるとしています。
 これはカップルが諍(いさか)いにより身動きがとれず、解決の糸口を見いだすことができない状態です。
~中略~
 このような状態から、カップルの関係が最終的に離婚というかたちをとったり、法的な婚姻関係は継続するにしても、肉体的、感情的に別離の状態になったりすることは決して珍しいことではありません。
 しかし、シュナーチはこの行き詰まり状態を、個人的な成長と対人スキル向上のための重要な分岐点だとしています。
「結婚生活には、予想するより、ずっと大きな緊張感とプレッシャーがあります。じつはその時点こそが始まりなのに、そうしたプレッシャーがあまりにも大きいため、それを離婚の時期だと誤解してしまうのです」
 この行き詰まり状態をうまく克服したふたりは、個人としても、そしてカップルとしても強くなります。ふたりの関係は本物になり、より親密なものとなります。

P109
 長年にわたり、成功したカップルと失敗したカップルの関係について調査研究をしてきた心理学者ジョン・ゴットマンは、長期にわたって良好な関係にあるカップルはポジティブな関わりとネガティブな関わりの比が5対1であると指摘しています。
 怒りや批判や敬意を表す、関心や愛情を示すといった行為が5の割合だというのです。
 この研究のポイントは2つです。1つは、ネガティブな関わりも重要だということ、二つめは、ポジティブなことは、ネガティブなことより多くなくてはならないということです。

ハーバードの人生を変える授業
タル・ベン・シャハー(著), 成瀬 まゆみ (翻訳)
大和書房 (2015/1/10)


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