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穴を深く掘るには幅がいる [ものの見方、考え方]

 専門家というと「深く狭く」、総合化というと「広く浅く」なりやすい。
(住人注;会議の席上で)そのときいったのだが「専門家が深く進むのは当然だが、狭くなるとは不可解だ。ほんとうに深まるためには、隣接の領域に立ち入りながら、だんだん幅を広げてゆかねばならない。深さに比例して幅が必要になる。
つまり真の専門化とは深く広くすることだ。そうして、この深く広くの極限が総合化になるのだ」と。

経営の行動指針―土光語録
土光 敏夫 (著), 本郷 孝信 (編集)
産能大出版部; 新訂版 (2009/10/15)
P128

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どんな分野の知識でも、それに熟達するには、
隣接するものについて学ばねばならない。したがって何かを知るには、
すべてを知らねばならないのだ。
[オリバー・ウェンデル・ホームズ] 米国の作家・詩人・医師 1809-1894

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法
水野敬也 (著), 長沼直樹 (著)
文響社 (2012/12/11)
07

  だから学問の分野というものは、学問を分化して、人が聞いたこともないような名前のついたのが専門で、そういう学者が偉い学者だと思う考えは非常な間違いで、そういう専門に徹しようと思えば思うほど、まるで無関係のような、何の因果の関係ないようなところに、とんでもない因果の関係がある。
だから、我々はできるだけ眼光を狭くしないで、何にでも興味を持つ非常に大きな心が必要です。
 皆さんなどは大体多く専門家になりやすいのでありますが、簡単に専門家にさられると、つまらない人になります。
何が、いつどこで、どんな関係を生じ、それがまた参考になるか分からないから、何事に対しても、あんなものは俺に関係がない、そんなものは縁もゆかりもない、というように考えないことです。
これは非常に大事なことで、人生に成功する非常に大事な根本条件であります。

安岡正篤
 運命を創る―人間学講話
 プレジデント社 (1985/12/10)
   P145

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学問に限らず、知というものは奥の深い不明の領域に突きすすもうとする一方、世界を大きく広く視野のもとにおさめようとするものなのだから。 網羅的に全体に通じることが不可能だからといって、知は全体像へとむかう方向性そのものを放棄することはありえない。 おのれの専門分野ほど、実証的に、また具体的に知りえないとしても、知は周辺の分野との関連につねに配慮をめぐらし、さらに進んで学問の全体像、世界の全体像を構想しようとし、その全体像のなかにおのれを位置づけようとする。それが知の基本的欲求というものだ。

新しいヘーゲル
長谷川 宏(著)
講談社 (1997/5/20)
P106

 STVP(住人注;スタンフォード・テクノロジー・ベンチャーズ・プログラム)では、教育と研究、そして世界中の学生や学部、企業家との交流に力を入れています。
目指しているのは、「T字型の人材」の育成です。
T字型の人材とは、少なくとも一つの専門分野では深い知識をもつと同時に、イノベーションと企業家精神に関する幅広い知識をもっていて、異分野の人たちとも積極的に連携して、アイディアを実現できる人たちです。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ (著), Tina Seelig (原著), 高遠 裕子 (翻訳)
CCCメディアハウス (2010/3/10)
P19


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