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個人主義vs家族主義 [家族]

近年、クリスマスに主婦が出席するパーティやクリスマス会の種類も変化している。第一次調査(住人注;1999年12月~2000年1月)では、子供のお稽古の会や地域の子どもクラブなど「子供」中心の催しへの同伴出席が多かったのだが、第二次調査調査(住人注;2004年12月~2005年1月)では「私の昔の仲間と」「私の友人家族と」「私のお稽古の会で」など大人同士のパーティや、たとえ子供連れであってもお酒持参で主婦が楽しめる大人中心のクリスマス会への出席が増えているのだ。その数はこの五年間に二倍以上になっている。
 現代の主婦たちは、行事を「家族のため」にして上げる人や「家のため」に執り行う人ではない。「私がやりたい人」あるいは「私も楽しみたい人」である。そして、自分自身がそれを楽しめるかどうかをとても大切にするように変わってきている。このことは、いつの間にか家庭で行われる年中行事や、そのやり方にまで大きな影響を与えつつある。

普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓
岩村 暢子 (著)
新潮社 (2007/10)
P76

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P77
 家庭の年中行事の盛衰も、主婦の「私」が楽しめるかどうか、「私」がやりたいと思えるかどうかで大きく動くものとなり、親が作っていた正月の煮物など「御節」が衰退してゆく一方で、節分の「恵方巻き」が急激に拡まったりするようにもなってきている。

P83
 そして、昔から決まっていることをやり続ける旧世代について、それがまるで理解し難い行動でもあるかのように語る。

P86
 古くからの伝承ごとでさえ、自分のセンスや好み、気分などで自由に変えられて当然だと考え、あらかじめ「決まってること」には強い抵抗を感じてしまう、それは今時の若者だけの特徴ではなく、既に親となっている今の主婦たちの特徴でもある。

P176
自分が嫌の事は主婦自身なかなか家族に合せられないのも事実だ。家族のさまざまなバラバラ現象も、近年の子どもや若者世代から始まったことではない。
 このように家族が家族である前に、まず個人として優先されるのは当然と親も考えているから、いま「家族一緒」は個々の都合が何もなかったときにだけ成立する事となってきている。だから「家族一緒」を志向する気持ちはあっても、いつの間にか家族一人ひとりの都合の後回しにされて、実際には叶わなくなってきているのだろう。


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