まさかのときに備えよう [人生]
それでもやっぱり、いつなにがおきるかわからないのが、おひとりさまの暮らし。女おひとりさまは入院キットを用意したり、連絡網を手配したりして、緊急時に備えている。
備えあればうれいなし。心配性なのはちっとも困ったことではない。むしろ見たくない、聞きたくない、考えたくない、と避難しているほうがまずい。
~中略~
それより「ヘンだな」と感じたときに不安を訴える友人が複数いたほうがいい。
~中略~
最後に、たとえひとり暮らしでも、1日1回か数日に1度は、連絡したり顔を合わせたりする関係をつくっておこう。
友人でなくても、デイサービスの職員でもヘルパーさんでも、隣人でも買い物に行くお店のひとでもいい。「あれ、あのひと、今日はどうしたのかな?」と不審に思ってもらえる。
家で一人で死ぬのはOK、覚悟はできている。だが発見が遅れて、はたに迷惑がかかるのを防ぐためだ。
男おひとりさま道
上野 千鶴子 (著)
文藝春秋 (2012/12/4)
P246
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