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お盆(盂蘭盆) [宗教]

  お盆(盂蘭盆)の行事の発生については、いろいろな話が伝わってきている。
その中でも一般的な伝説は、釈尊のお弟子さんである目連尊者という方が、亡くなった自分の母親が餓鬼世界で苦しんでいるのを神通力によって知り、釈尊に相談すると七月十五日、たくさんの僧侶に供養してもらい、食べ物を布施することを進言され、実行するとその功徳によって母親は救われたという話がもとになっている。
そこからお盆には先祖の霊が帰ってくると考えられるようになり、精霊棚をつくってごちそうでもてなし、お坊さんにもお経を唱えてもらうようだ。
この行事は先祖供養を重んじる中国や日本で重視され、中国では五三八年(大同四年)に、日本では六〇六年(推古十四年)に行われた記録が残っている。
 しかし僕が繰り返し教わったのは、ここでは、自分の家の祖先「だけ」を供養しているわけではなく、そこに集まった供養されることのなかった、お腹をすかせたあらゆる霊を一緒に供養している、ということだ。
時々、古いお地蔵さんや石塔に「三界万霊」と書いてあって、この「すべての霊のために」というとらえかたは仏教の行事として、ベースになる本当に大事な部分であると思うし、僕はこの考え方がすごく好きだ(例の存在を説かない宗派もあるある)。

ボクは坊さん。
白川密成 (著)
ミシマ社 (2010/1/28)
P155

ボクは坊さん。

ボクは坊さん。

  • 作者: 白川密成
  • 出版社/メーカー: ミシマ社
  • 発売日: 2010/01/28
  • メディア: 単行本


DSC_0932 (Small).JPG両子寺


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