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「外圧」に対する反応 [日本(人)]

日本人の「外圧」に対する反応は、いつも同じだ。外国、とくに欧米先進国からの要求には、驚き脅え、そして怒る。
外国の要求は、必ず日本と日本人に損害を与えると思い込み、その実体が何であるか、その結果何が予測されるかを考えない。たとえそれを考えて「正論」を唱える人々がいても、マスコミはあまり報道しない。この国のマスコミは、昔もいまも、読者の不安と不満を最良の市場と心得ているのである。
「日本とは何か」

堺屋太一の見方 時代の先行き、社会の仕組み、人間の動きを語る
堺屋 太一 (著)
PHP研究所 (2004/12/7)
P68

関門海峡 (4) (Small).JPG関門海峡

「清朝(中国)は悲惨である。日本はこの害からまぬがれねばならない」 ということを津々浦々の有志は重い、じつのところ明治維新のエネルギーはこの危機意識に源泉をもつといっていい。
「清朝の悲惨」というのは、ヨーロッパの帝国主義勢力に中国が蚕食されつつあるということであり、その「蚕食」のなかでも最大の衝撃を日本人にあたえたのは、いわゆるアヘン戦争であった。

~中略~
アヘン戦争は、日本でいえばペリー来航の十一年前、天保十三ねんに終結したが、評価のしかたによっては東アジア史上最大の事件であるかもしれない。
~中略~

米国のペリーが東洋艦隊をひきいて浦賀にきたとき、日本史上最大の衝撃波が日本じゅうにひろがるのだが、そのありようは、 「自動的にうごく船がきた」
という衝撃よりも、
「アヘン戦争が日本にもきた」
という、かねてこの一事についての危機感が充満していたときだけに、その揮発性物質に点火し、一大爆発をおこしてそれ以後、歴史そのものが地すべりするごとく大暴走を開始したといっていい。  

花神 (下巻)
司馬 遼太郎 (著)
新潮社; 改版 (1976/08)
P44  


タグ:堺屋 太一
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