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無気味の谷 [言葉]

ロボット工学者の森政弘氏が一九七〇年に提唱したこの現象は、ロボットが人間と似ても似つかないものであるうちは人間に似るほど親しみがわくが、ある境界を超えると、無気味に映り、親しみが急減する変化をいう。
 何が無気味か。たぶん「似ているけど不自然」だからである。「似ている」とはいえ本物になれない。むしろ似るほどに、本物との違いが違和感として残るのだろう。
それを回避するために「似せる」ことを放棄したのが、最近人気の「ゆるキャラ」だ。対象をおもいきりデフォルメし単純化することで、多くの人が「かわいい」と感じる。

気になる科学 (調べて、悩んで、考える)
元村有希子 (著)
毎日新聞社 (2012/12/21)
P169

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タグ:元村有希子
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