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終活 [人生]

私は今、ものを捨てることにも情熱がある。
 亡くなった母は、死後、寝間着代わりの浴衣とウールの着物が数枚、私が「他人にあげちゃだめよ」と言っておいた紬(つむぎ)二枚(これは自分が着るつもりだった)、帯が一、二本、病院へ行く時のための草履をたった一足だけしかのこさなかった。 ましなものは早々と姪や他人にあげてしまっていたからである。 私は母の遺品の始末をするのに、文字通り半日しかかからなかった。
それは人が世を去るに当たっての最大の礼儀のように私は思えた。

人生の原則
曾野 綾子 (著)
河出書房新社 (2013/1/9)
P27

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五木 そうですね。空海は五穀を断って成仏したといわれるんだけれど。それを僕は自然死といっています。自分を殺すのが自殺。自然に死ぬのが自然死。
~中略~
五木 柳田國男の「遠野物語」にも出てくるけれども、「楢山伏考」みたいに、年を重ねて、これで現役引退というふうに決めたら、子どもたちに運んでもらって、山の大地の一角に置いてもらう。
こういうのがやっぱり大事な気がしますね。死にどころというものをきちんと決めるというか。長生きすれば目出たかった時代は、すぎたんです。これからは、ただ長寿だけでなく、世を去る道こそ考えるときにきたんじゃないでしょうか。

親鸞と道元
五木寛之(著),立松和平(著)
祥伝社 (2010/10/26)
P246


 ひとりでは死ねない・・・・・となったら、「旅立ち」のプロセスをお手伝いしていただける第三者、それも個人ではなく法人があれば、というニーズに応えるNPOが登場しました。~中略~
 これらの契約が「生前契約」と呼ばれることもあるように、これらの団体は、もともと葬儀業、墓苑、寺院などから出発しています。
死後の契約を生前にまで波及させたもので、もとは「終活」の延長です。どうも日本では「終活」というと、主として死んだあとのことが対象になりがちですが、死ぬまでは生きなければならないのですから、それまでのプロセス全体が大事なのはいうまでもありません。
 こんなめんどうなあれこれ、いまの自治体はやってくれません。せいぜい身寄りのない生活保護受給者の直葬などを、担当職員や民生委員さんがボランティアでやってくれる程度。だから民間団体が登場してくる余地があるのですが、なにしろイノチとおカネを預けるのだから信用が第一。どの団体もまだ成長の途上にあって実績を積み重ねている段階で、ここなら安心、と言い切ることができません。それに制度のスキマをついてニーズに応えるサービスですから、公的機関による監督や質の管理のシステムもありません。

おひとりさまの最期
上野千鶴子 (著)
朝日新聞出版 (2015/11/6)
P218



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